ANAマイルで旅行を計画する場合、国際線 特典航空券のルールをしっかり理解し応用すれば、同じマイル数で複数都市を楽しむことが可能です。大型連休の際などにはオススメですので、基礎知識をマスターし『お得な旅程』を組みましょう。
- 基礎知識①途中降機(ストップオーバー)
- 基礎知識②乗り換え(トランスファー)
- 実際の旅程例
- 注意点①必要マイル数が目的地より多い都市を経由できない
- 注意点②経由地からのマイルが本来の必要マイルを上回る経由は出来ない
- まとめ
基礎知識①途中降機(ストップオーバー)
これをフル活用しましょう!まず、途中降機(ストップオーバー)とは、経由地で24時間を超える滞在の事をいいます。例えば東京からバンコクへ行く際、『東京⇒台北⇒バンコク』などの旅程の『台北』で24時間を超える滞在をすることを指します。
そして、途中降機の条件は『提携航空会社 特典航空券』の場合、往路・復路いずれかの便で1回可能です。(1区間でも提携航空会社に乗る区間があれば、『提携航空会社特典』の規約が適用されます)
ちなみに、『ANA国際線 特典航空券』の途中降機の条件は、海外発便で1回可能です。(日本発ANA便は直行便のみのため、目的地以外の途中で降りれない)
何だかややこしそうですが、普通に予約すればスターアライアンス便が1区間以上入ると思います。ANA便の規約は無視していいと思いますが、頭の片隅にでも置いといて下さい。
基礎知識②乗り換え(トランスファー)
こちらもフル活用しましょう!けっこう使えるんですよ!
乗り換え(トランスファー)は、24時間以内に別の飛行機に乗り換えることを指します。この24時間というのがミソで、次の便まで2時間で乗り換えても23時間で乗り換えても、どちらも『乗り換え(トランスファー)』となるのです。
乗り換えの条件は『提携航空会社 特典航空券』の場合、国内で往路・復路各2回まで、さらに国外で往路・復路各2回まで可能となっています。(片道当たり計4回可能)
ANA便は『海外発⇒海外着』の便がないため以下のようになります。こちらもややこしいので規約は無視していいと思いますが、頭の片隅にでも置いといて下さい。
これらを駆使して、目的地以外も楽しめるのが『特典航空券』の素晴らしいところです!
実際の旅程例
では、『途中降機』と『乗り換え』をうまく利用して、目的地以外にも滞在するプラン例をあげてみたいと思います。(日時は適当です)
今回検索したのは『東京』⇒『バンコク』⇒『シンガポール』⇒『台北』⇒『東京』という旅程です。(目的地はシンガポール)
バンコクで途中降機をして3泊。目的地のシンガポールで2泊。台北では24時間以内の乗り換えで『夜市』などを巡って帰ってくるプランです。(この日程はハイシーズンです)
いかがでしょうか?こちらの欲張り3都市満喫旅程でも、東京からシンガポールの直行便でも、必要マイル数は同じなのです。お得じゃないですか?
ただ、お得な旅程を組むにあたって少々注意点がございますので、そちらも説明させていただきます。
注意点①必要マイル数が目的地より多い都市を経由できない
当たり前ですが、目的地より必要マイル数が多くなる都市を経由地には出来ません。例えばこのような旅程です。
ニューヨークの方が必要マイル数が多くなるので発券できませんが、ホノルルとニューヨークを入れ替えれば発券できます。その場合、目的地がホノルルからニューヨークへ変更になるため、必要マイル数は増えます。
注意点②経由地からのマイルが本来の必要マイルを上回る経由は出来ない
こちらも当然なのですが、経由地から目的地までの必要マイル数が、出発地から目的地の必要マイル数を上回るような旅程は発券できません。例えばこのような旅程です。
東京からの必要マイル数より、ソウルからの必要マイル数の方が多くなってしまいます。どうしてもこの旅程を組みたい場合は『ソウル⇒ロサンゼルス』の特典航空券を発券して、『東京⇒ソウル』は別手配をかけましょう。
その場合、LCCやBAマイルも視野に入れてみて下さい。
まとめ
今回の『実際の旅程例』はアジア圏で組んでみましたが、ヨーロッパ旅行でのドバイ途中降機や乗り換えも楽しそうですよね!EU内はシェンゲン協定があるので、電車で国境を越えるプランも組み込んだ旅程などは想像するだけでワクワクしてきます!
必要マイル数は直行便と同じなのに、途中降機や乗り換えを工夫すれば『お得な複数都市旅行』も可能な特典航空券はやっぱり最高です!ぜひ、この方法でお得な旅程を計画してください。シミュレーションだけでも楽しめますよ。
※こちらを応用した『国内線予約の裏技』もかなり使えます。