先日、妙にリアルでよく出来た夢を見ました。夜中に目覚めた私の気持ちがどんな感じだったかを知って頂きたく、本日は書かせて頂いています。きっとシン・ゴジラを見たせいで変な夢を見たんでしょう。
もちろん夢なので設定の不自然さ(私は学生ですが妻と子供がいてます)や前後の食い違いなどもありますが、そこはご容赦ください。
全く何の参考にもなりませんが、お時間があれば最後までお付き合い頂ければと思います。
始まりは校外学習帰りのバスの中
窓の外を眺める私。
バスガイド:こちらの坂は『お通りさん』という動物の霊で有名な心霊スポットとして、テレビでも・・・
私:(・・・早く着かないかなぁ)
友人リュウ:おい、ケン聞いてるか?ここ有名な心霊スポットらしいぞ。俺んちの近所にこんな所あったんだなぁ。
私:なにそれ?興味ないし。
リュウ:テレビでも取り上げられてたらしいぞ。なんか目が合ったら日付が変わる前にお供えしないとダメらしいって。
私:(しょーもな。汚い地蔵しかないじゃん)
リュウ:そういえば、今日の校外学習ってもう終わりだろ。今から何する?
私:う~ん、学校に着いたら6時すぎだろ。そっから何かするとかしんどくない?まだまだバスに乗っとかなきゃダメだし。学校から家までも1時間以上かかるし・・・
リュウ:オッサンみたいなこと言うなよ。もうすぐ卒業だし、このメンバーで遊べるの今しかないじゃん。
私:・・・考えとく。
リュウ:とりあえず、みんなで集まろうぜ。じゃ、あとでな。(後ろの席に帰っていく)
それからバスで1時間ほど走りウトウトしていると、後ろの席の方が騒がしくなって起きてしまいました。なにやらネットニュースが賑わっているらしいく『ヤバくない?ヤバくない?』と騒いでます。
生徒A:マジ!えっ、アメリカ海軍全滅したの?
生徒B:北太平洋にいた部隊だけな。今は未確認生物の姿が消えてしまったらしい。
生徒C:ちょっと先生、テレビつけてよ!かなりヤバいことなってるって!
(テレビが付く)
アナウンサー:現在、北太平洋上に現れた未確認生命体の行方は分かっておりません。今回の事態を受けて、アメリカ合衆国大統領は非常事態宣言を発動し、全アメリカ合衆国軍をもって未確認生命体の・・・只今、映像が入ってきました!現地の映像です!
(海軍の軍艦が燃え、海が火の海になっている映像が流れる)
生徒C:なにこれ?テロ?生物兵器?
生徒A:・・アメリカ軍って世界最強なんだろ?もし軍隊が全滅したら・・・、どうなんの・・・。
アナウンサー:たった今入った情報です!アメリカ合衆国大統領が全世界に向けて演説を行っているようです!内容は『我々は今、過去に経験したことの無い危機に直面している。これはもはや国家レベルを超えた、全人類 VS 未確認生命体との戦いだ。我々は核兵器の使用も含めて、全人類で対応していかなければならない。これから各国のトップと緊急会談を行い、全人類の総力で対応に当たりたい』との情報です!
アナウンサーB:これを受けて総理も緊急声明を出し『日本国はアメリカ合衆国と密に連携し対応に当たる』との情報です!
先生:今、学校から連絡が入った!学校は緊急避難所として開放するらしい!お前たちも暫らくは学校内に留まり、事態の様子を見て今後の方針にしたがってくれ!勝手な行動は全員を混乱させるから慎むように!
リュウ:ケン、お前の家遠いだろ。大丈夫なのか?
私:わからん。電話も掛けてみたけど混線で繋がらないし、近くの避難所に行ってると思うけど。
リュウ:道もかなり渋滞してきたな。あんな映像見せられたらパニックにもなるよ。マジでどうなんのかな、これから・・。
それから、かなり渋滞した道をなんとか学校までたどり着き、体育館や教室で待機しました。この頃には一部地域では停電も発生し、テレビも見れない事態になりました。
さらに『避難所では明かりは極力消し、カーテンなども閉めるように』との政府発表があり、ただでさえ不安な状況に暗闇が追い打ちをかけるようでした。
リュウ:ちょっと外へ出ないか?ここに居ても息がつまるよ。
私:あぁ、そうしよっか。どうせなら高いところへ上って周りを見てみよう。
リュウ:なら屋上へいこうか。もう何時間もココにいて疲れたし。
屋上へ上がると辺りは真っ暗で、遠くの方にある自衛隊基地だけが煌々と輝いていました。そこは全ての電力が集められたのかというほど眩しく、その眩しさが余計に周りを暗く見せていました。
リュウ:未確認生命体、グアムに来たらしいぞ。
私:聞いた。もうすぐソコだな。アメリカ海軍は全滅したらしいし、グアムは真っ暗らしい。
リュウ:本当にこのまま日本も無くなるのかな・・・。
その時、自衛隊基地から大音量の『君が代』が流れて、ヘリコプターが隊列を作って飛んでいきました。それを見た瞬間、世界の終わりを感じ、暗く響く『君が代』に涙が流れました。
私:やっぱり嫌だ!こんな所で死にたくない!どうせ死ぬなら家族と一緒に死にたい!最後の最後まで家族の顔を見ていたい!学校なんかで死んでられるか!
リュウ:俺も!家に帰りたい!ここから抜け出そうぜ!どうせここで待機してても死んでしまうし、死ぬなら家で死にたい!俺、今日車で来てるから一緒に抜け出そう!
私:でも、俺んちお前の家より全然遠いぞ。もう遅いし、途中まででも良いから乗せてくれるか?
リュウ:どうせなら送ってやるよ!あと何分走ろうが変わらねぇし!
私:ありがとう、じゃあ行こう!
リュウの車に乗って走り出し、1時間以上離れたわが家を目指します。しかし、夜の12時になろうというのに幹線道路は渋滞したままです。
リュウ:やっぱダメか~!この辺りのメイン道路は全滅だな!・・・ちょっと遠回りになるけど抜け道で帰るか!
暫らく走ると周りに明かりはなくなりましたが、道は空いているのでスイスイ進みます。どうしようもない状況ですが、家に帰れると思うと少しだけ元気が出てきました。
しかし・・、
リュウ:・・ん?なんかエンジンがおかしいな?・・あれ?アクセル踏んでるのに進まんぞ?・・ちょっと止めるわ。
私:どうした?ガス欠か?
リュウ:ガソリンは全然あるけど・・、何だろ?・・・ん?あれ?エンジン掛からなくなった!ちょっ・・マジか!
私:マジ?えっ、どうするよ?こんな所から歩けないし、タクシーなんて走ってないもんな。
リュウ:懐中電灯も無いからなぁ。何が悪いかも分かんないし・・・ちょっと近所に家があるか見てくるわ!
私:OK!ちょっと車、端に寄せておくよ!
車のギアをNに入れ少し車を動かそうとした時、この景色が見たことのある場所だと気付きます。
私:(ん?・・ここって・・『お通りさん』か!?)
気付くとそこはバスガイドが説明していた『お通りさん』の場所でした。
不意に嫌な気分に襲われリュウの名前を叫びます!しかし、静まり返った闇の中からは全く返事がありません!辺りは風で竹がしなる音が響き、闇もドンドン濃くなっていきます!
もの凄い不安感を抱きながら、ふと道路脇を見ると夕方に見た地蔵の頭がありません!確かにバスから見た時は頭があったのです!
私:(これは・・、今何時だ!12時回ってる!気付かないうちに目が合ってたのか!?あの地蔵が目だったのか!?ここへは呼び込まれたのか!?)
前方を見ると闇が濃くなっていき、禍々しい何かがコチラ見ているような感じがします!ドンドン闇は深くなり、何かが渦巻いているように歪みます!
私:(帰れないのか!?人生最後はこんな終わりなのか!?)いやだ・・、帰りたい・・帰りたい!
目の前の闇が歪み、空間が渦巻きます!歪んだ中からもの凄い勢いで何かがコチラへ向かって飛び出してきました!!正面から向かってくる!何かが!体に入って来・・!
・・・・・目が覚めました。
目が覚めて
いかがでしょう?私がどんな気持ちで夜中に目覚めたか、お分かり頂けたでしょうか?もの凄い恐怖と、もの凄い絶望感。そして、あまりにも出来すぎたストーリーに自分の脳みそを褒めてしまいました。
いや~、『お通りさん』ハンパないぐらい怖かったッス!心臓が口から飛び出るかと思いました!
そろそろ夏も近いんでイイ感じでしょ(笑)